大手と中小の違い

他社からの借入件数は消費者金融の審査基準としてもっとも最重要視される項目であり、信用情報機関へのアクセスで直ぐに分かってしまう他社借入件数は債務者の信用リスクを表す指標として広く活用されています。大手と中小の金融会社で比較した場合、大手では4件前後を上限としているのに対し、中小では6件前後が上限とされています。つまり、借入件数が増えるに伴い債務者の借入先が大手から中小へ移ることを示唆しているということです。中小は大手と比較して、高い信用リスクの顧客を受け入れ、その結果延滞を引き起こす確率の高い債権を保有しているということになります。但し、中小は大手より高い信用リスクの顧客へ融資をする代わりに融資額を少額に設定しており、これはリスク分散を図っているからです。

多重債務

調達金利

また、大手と中小の大きな違いは金利です。中小は大手と比較すると、顧客に提示する金利が高く、出資法が改正された後も両者の金利に大きな差があります。この理由は調達資金の金利にあります。大手は調達金利が3%台で調達しているのに対し、中小は5%台で調達しています。つまり、大手のほうが中小に比べて有利な条件で資金を調達しているということです。大手消費者金融会社は無人契約機やネットキャッシングなどで大量出店し、規模の拡大を図っていますが、中小は店舗のエリアを対象とした営業を行っています。それぞれが異なった顧客層をターゲットに営業を展開していることになります。大手がリスクの低い顧客への融資に特化して効率化を追求しているのに対し、中小は相対的にリスクの高い顧客にお金を貸して大手の機能を補完しています。つまり、消費者金融業界において、大手とサラ金の間での暗黙の中での棲み分けが確立されているということです。